敏感肌は、バリア機能の低下によって、ちょっとした刺激で肌がすぐ赤くなったり、肌荒れや大人ニキビができるなどの症状があらわれます。スキンケアやエイジングケアで気を付ける点も多く、肌に合った化粧品を見つけることも大変なので、早く改善したいですよね。そこで、今回は、敏感肌の原因と対策のポイントについてご紹介します。
敏感肌の原因
敏感肌になる主な原因は肌の乾燥です。乾燥によって肌のバリア機能が低下し、肌が敏感になっているのです。だから、敏感肌の原因は乾燥肌の原因と同じであることがほとんどです。
年齢を重ねることで肌の水分量は減少し、肌は薄くなっていきます。肌が薄くなることで、化粧品などによるちょっとした刺激でも敏感に反応しやすくなるので、エイジング自体が敏感肌のリスクになるのです。
また、不適切なスキンケアも肌を乾燥させ、敏感肌を引き起こします。中でも、洗顔やクレンジングのやりすぎには注意が必要です。洗浄力の強い洗顔料やクレンジング料の使用、擦り洗い、洗う頻度の多さなどが角層のダメージにつながり、バリア機能を低下させ、肌が乾燥してしまいます。その結果、敏感肌を引き起こすのです。
もちろん、洗顔やクレンジング以外でも、刺激を感じる化粧品の使用が敏感肌の原因になります。
さらに、紫外線もバリア機能やターンオーバーを乱すなど、悪い影響を与え、真皮や線維芽細胞にまでダメージをもたらします。
ほかにも、外気の乾燥、遺伝や体質、ストレス、腸内環境の乱れ、睡眠不足やバランスのよくない食生活といった不摂生な日常生活、花粉などのアレルゲンなども敏感肌の原因になります。
このような要因の影響で、肌では表皮の皮脂膜、角層の細胞内のNMF、角質細胞間脂質のいずれか、あるいはすべてが減少して、バランスが崩れます。その結果、肌表面のバリア機能が乱れ、水分のバランスを保てない状態になってしまうのです。また、セラミドはバリア機能を支えるのに大きな役割を果たしているうちの1つなので、セラミド不足も肌の乾燥を促進し、敏感肌を進行させることを覚えておきましょう。
敏感肌の対策
敏感肌の対策として最も大切なのは、刺激が少なく保湿力の高いエイジングケア化粧品でしっかり保湿することです。
敏感肌は、角質の水分量が低下して乾燥し、外部からの刺激を受けやすい状態になっています。だから、角質のバリア機能を高め、内部の水分量をキープする保湿がポイントになってきます。そこで、十分な保湿のためには、化粧水だけでなく、美容液や保湿クリームなど、ほかのタイプのエイジングケア化粧品との組み合わせを考えることが大切です。おすすめは、ヒト型セラミド配合のエイジングケア化粧品です。
そして、肌を清潔に保つことも大切です。肌に汚れやメイク、皮脂が残っていると、敏感肌を進行させる原因の1つである肌の酸化のリスクになるので、クレンジングや洗顔でしっかり汚れを落とすことが大切です。ただし、間違った方法で行っていると、乾燥がさらに進み、敏感に傾いてしまうことがあります。だから、刺激の少ないクレンジング料や洗顔料を選ぶ、摩擦を避けた洗い方をするなど、しっかり汚れを落とししながらも、肌に優しい洗顔やクレンジングを心がけることが大切です。
さらに、ノンケミカルの日焼け止めなどでの紫外線対策と紫外線のアフターケアも重要です。
また、敏感肌は、その原因が身体の中にあることも考えられるので、ストレスや睡眠不足、不規則な食事といった、日常生活を見直してみることも大切です。しっかりと予防美容やアンチエイジングを意識した生活習慣を身につけましょう。
まとめ
敏感肌が続くと、さらに乾燥が進んだり、肌老化につながったりするので、少しでも早く改善することが大切です。保湿を中心としたスキンケアと食事や睡眠などの生活習慣を見直して、敏感肌を予防・改善しましょう。